新制中国の望郷編③ 山東省 孔廟
孔子生誕の地である曲阜は、山東省の西南にある済南から南へ120キロ離れた、規模の小さな町。ここは、春秋戦国時代には魯の都であった所で、約800年間栄えていたという。曲阜と名付けられたのは、隋時代の紀元596年のこと。
儒教の創始者孔子を祀るために、魯国の哀公が、紀元前478年の孔子没後の翌年建てた廟は、3部屋だけの小さな建物であったそうだが、明や清時代に増築が繰り返され、総面積2万㎡、466部屋数もある大宮殿となった。
孔廟の第7番目の大成門をくぐり、孔子が弟子たちに学問を教えた所とされている“杏檀”を過ぎると、孔廟の本殿である大成殿がある。殿内には孔子の像があり、その左右には弟子たちの像が並んでいる。
孔林は、孔子はじめ孔家歴代の墓所で、孔子の墓は、洙水橋をすぎた門の奥にある。近くには、孔子の息子たちの墓もある。
2022年3月15日追記