万里の長城西端の嘉峪関(1990年8月)
私は、1990年8月、敦煌を見学した後、柳園駅から汽車で嘉峪関に向かった。
中国大陸西域の天下の関所、嘉峪関を一度見ておきたくて、単純な気持ちで訪ねた。
嘉峪関は、現在の中華人民共和国甘粛省西端にあり、シルクロード時代の河西回廊の西端に当たる位置にある、一種の要塞であり関所であった。
中国古代の秦・漢時代からの歴代の王朝が、西域の防衛の要として、嘉峪関の地に兵力を集中させており、昔から中国の西の出入り口であった。
ユネスコの世界遺産にもなっている。東西に6300キロ余りも長く続いている、万里の長城の西端に位置する嘉峪関は、東端の山海関と共に長城の要衝であり、東西に行き交うシルクロードの大事な要の地でもあった。
今は、この嘉峪関の近くに、人口23万余りの大きな町、嘉峪関市ができているが、修理されて新しくなった嘉峪関だけを見学した。