地球へめぐり紀行

ミャンマー北部探訪 編

ミャンマー北部探訪⑭ インワの遺跡

 マンダレーからエーヤワディー河に沿って南に下り、インワ鉄橋を過ぎて真っすぐ延びる道を進むと、ラーショーの方から流れているミンツゲー川に突き当たって行き止まりになっている。そこの船着き場からボートに乗って対岸に渡った所がインワの町。

 インワは、1364年にシャン族の都となったが、やがてビルマ族の都となって栄えた。しかし、1752年にはモン族の攻撃を受けて破壊された。そして、再びビルマ族の王都となって復活したが、1838年に発生した大地震で壊滅的な被害を受けた。そして、1841年には、近くのアマラプラへ遷都した。それ以来、インワが王都になることはなかった。

 私は、船で渡った後、馬車をチャーターして2時間かけて、インワの遺跡を見て回った。

 現在のインワは、いくつかの集落と化し、王宮跡は畑になっており、畑の中に立派な仏塔や壊れた寺院などの建物があり、林の中に厚い城壁があったり、王都の遺跡がいたるところに残っている。

 最後に見たのは、1834年に建てられた総チーク材の立派なバガヤー僧院であった。建物全体が木彫りで装飾されており、暗いお堂の中には仏像があり、200年以上も静かに佇んでいるような神秘的な雰囲気があった。

 それにしても、インワは多民族地域の王国の盛衰の激しさが思いやられる、歴史的証明のような場所だ。大陸における独立国の維持がいかに困難であったかの思いにかられながら、馬車にゆられて船着き場に戻った(残念だが、インワの写真が見当たらない)。