トンガ王国紹介(海底火山爆発)
私は、1999(平成11)年12月7日から、2泊3日で、トンガタプ島に滞在し、子どもたちの遊びについて調査したことがある。今、海底火山の爆発で話題になっているので、少しでも理解と援助を深めることができればと思い、当時の様子を簡単に紹介する。
トンガはサンゴ礁と火山島からなるポリネシア人の王国。なんと、150もの島々からなる総面積が僅か69平方キロメートルの小さな国。しかも人が住んでいるのは36島にすぎないし、ほとんどの島は山がなく、低い平地のサンゴサンゴ礁。人口は僅か10万人で、しかも約60%以上が主島のトンガタプに集中している。
トンガタプ島にある首都のヌクアロファは、人口3万人くらいの小さな町で、5~6階のビルが一番高く、殆ど1階の平屋建て。
トンガ社会は、王・貴族、マタブレ(貴族の従者)、平民の4階級社会に分かれた身分制社会。義務教育は6年生の初等教育だけであった。公用語はトンガ語と英語。産物はココナツの実のコブラとバナナだけだが、日本の技術指導によるマグロの延縄漁などが定着し、日本やアメリカにマグロを輸出している。
とにかく、低くて平らなサンゴ礁の島なので火山灰よりも、高さ15メートルもの津波の被害が甚大で、小さな島は殆ど潰滅状態ではないだろうかと、当時会った子どもたちなどを思い出しながら心配している。何とか無事でありますように・・・。