地球へめぐり紀行本編

賀蘭山の岩画(1988年9月)寧夏省回族自治区

1988(昭和63)年9月、中国の寧夏回族自治区を10年ぶりに訪れた。区都銀川の西側を南北200キロにわたる賀蘭山中に沢山の古い“岩画(岩壁絵画)”があることが知られている。日本では一般的に“顔面画”と呼ばれているようだが、中国では“岩画”と表…

3泊4日の三峡下り(1997年8月) 重慶・武漢

1997(平成9)年8月30日、北京から重慶に飛んだ。中国大陸の鍋底と呼ばれる四川盆地の東南にある重慶はなんと摂氏43度もあった。 ダムに水没する前の川沿いの重慶市内 翌31日の午前9時、4,500トンのビクトリアⅢ号に乗船。乗員108名。我…

成都の漢方市場(1986年9月)四川省成都

漢方薬の本場ともいわれる四川省の成都を1986年9月初めに訪れた。少数民族の村を訪ねるためだったが、洪水で道が決壊して行けなかったので、漢方薬の取材をすることにした。しかし、「漢方薬は国家機密」などと、中国国際旅行社は非協力的だった。特に…

天の川を渡る船棺(1997年10月)福建省武夷山

中国の江南地方には、古くから川沿いの懸崖(人が登ることのできない絶壁)の高い所に、棺が安置されていることは良く知られていた。 懸崖の棺は、一般的に懸棺と呼ばれ、その場所は崖墓と呼ばれていた。棺は楠木の大木を彫って舟型に作られていたので船棺と…

板門店の南と北(1987年)韓国・北朝鮮

朝鮮半島を南と北に分断している38度線にある板門店を、1987(昭和62)年9月と10月に南と北から眺めた。 ①1987年9月(韓国側) 私は、すでに韓国を4度訪れていたが、板門店を見るために再びソウルを訪れた。そして、大韓旅行社の”板門店ツ…

ノモンハン戦争の平原(1993年7月)内蒙古自治区

1993年7月15日から3日間、中国内蒙古自治区フルンベル盟のノモンハン村を、牧畜民の生活文化を調べるために訪れた。 ハルハ河を背にする筆者 ノモンハンの平原では、私が生まれる前の1939(昭和14)年5月から9月にかけて多くの犠牲を出した…

空気が白濁するハルビン(2006年1月)黒竜江省

2006年1月14日(土)、午前8時すぎの北京空港は濃霧に包まれ、飛行機の発着ができず、7時間も遅れてやっと午後2時35分に離陸し、1,444㌔北のハルピンには、3時50分に着いた。空は晴れ、外気は零下16度だが、大地に雪はなかった。 世界…

サハリン(2017年9月)

私は、2017年9月に、英国籍の大型豪華客船のダイヤモンド・プリンセス号で、横浜港から北海道経由で、ロシア領のサハリン州を訪ねた。南部の海の玄関口・コルサコフには、9月22日の早朝に着いた。 船から見るコルサコフ港 コルサコフは、元はアイヌ人が暮ら…

はじめに

インドのナガランド州コヒマにて(1979年) 私は旅行作家・民族研究家として1964年以来、50年以上かけて世界142ヶ国を探訪しました。特にアジア大陸の諸民族とは生活を共にしながら民族踏査をしました。「写真で見るアジアの少数民族」(三和書籍)全5刊の他…